2017/05/16の日記

学生相談室に行った。

学生相談室の奥にある、混んでる時にだけ使う相談室に通された。他の相談室より少し広いから、ここで話すときにはカウンセラーさんは直角に座る。直角法だ。対面に比べて話しやすいのかどうかはよくわからない。カウンセラーさんはメガネが替わっていた。お洒落なのだ。高そうなフレームだった。

会うのは1ヶ月ぶりだった。彼は少し太ったように感じた。白髪も増えたかもしれない。お互い4年分歳を取ったと思うと感慨深かった。彼は私への支援についてどう思っているんだろうか。力不足だったと、悔やんでるんだろうか。

「ぶじ、休学できましたか」と言われ、全く報告をしてなかったことに気づいて、書類等を急いで用意してくれたことにお礼を言った。

カウンセラーさんはボタンダウンのシャツにグレーのジャケットを着ていた。ボタンダウンをよく着ているが、襟はイタリアンなんとかの時もあり、まあお洒落なのだ。ジャケットも、微妙な中間色でピンヘッドストライプというのか細い細い点線が等間隔で入っており、高くはないんだろうけど、とてもお洒落なのだ。しかも嫌味がない。ジャケットの飾りボタンは生地と同系色に染められた貝で出来ていて(もしくは貝に模したプラスチック)、私の短い応答を書き留めていく手元でキラキラしている。「それで、いまの気分はどうですか」

もっと頑張ればよかった、悔しい、という主旨のことを答えると「悔しい、という気持ちもあるんですね」と言われた。ああ、テクニカルに共感されたなあ、と思った。

今日も少しずつ致命的な嘘をついてしまったし、どう感じているか訊かれてもよくわからないです!!と言った。

最後に差し掛かって「そろそろ自分だけのために生きても、いいと思いますよ」と言われた。そうですね、と言った。