助けてサルトル先生、あるいは愛が欲しいという話
夢を見た。
好きな人から好きって言われる夢。
薄暗くて薄汚い路地で、その人に「○○さんのことが好きなんです」って言われて、その時、本当にこの人のこと好きだったんだっけ? この人でいいんだっけ? なんで好きだったんだっけ?こんな顔だったっけ? 私この人の何を知ってて好きなんだっけ?この人は私の何を知ってて何が好きなんだろう? って思う夢。
悪夢じゃん。
ねこはかわいい。何時間でもじゃらしてられるし、何時間でも撫でていたい。
膝の上で寝るのがすごく可愛いので膝の上に乗せてなんとか寝かしつけようとする。私の脚と脚の間にはまってリラックスしきって寝ているねこ、温かくて小さくて、かわいい。
でもテレビのチューナーの上でも同じようにリラックスしきった愛らしい寝顔で寝ている。
私でも機械でも、彼女にとってはどうでもよくて、動かなくてあったかければいいんだなと、自分が置換可能な存在であることを確かめて安心する。
誰かの唯一無二になることが怖い。助けてサルトル先生!